色打掛の花柄文様に込められた日本の美意識

今回ご紹介する色打掛はこちらです。
こちらの色打掛には、桜や牡丹といった花が全面にちりばめられております。
桜は日本人の心に深く根ざした花として、美しさの象徴であると同時に、新しい門出を祝福する意味を持ちます。
色打掛に描かれる桜の文様は、花嫁の美しさを讃えるとともに、新たな人生の始まりを寿ぐ願いが込められています。
一方、牡丹は百花の王と呼ばれ、繁栄と幸福を象徴する花として古くから愛されてきました。
その豪華で気品ある姿は、花嫁の幸せな未来への願いを表現しています。
舞い上がる鶴は「長寿」「吉祥」「夫婦円満」を象徴する代表的な文様。
扇は「末広がり」を象徴し、縁起の良い模様。

典型的な 花嫁衣装の「色打掛」 に近いスタイルで、格式の高い晴れ着となっており、
記念の日に相応しいお着物となっております。